Webライターとして活躍するため、仕事をもらうために、資格をとろうと思っていませんか?
じつは、資格を取ることは最優先ではないかもしれません。
Webライターが重視されるのは「経験」や「専門的な知識」です。
Webライターになるための資格は不要
Webライターになるために、資格は不要です。
言い換えれば、誰でも「Webライターになろう」と思えばなれるということです。
実際に、現役で専業ライターとして活動している筆者は、Webライター関連の資格は1つも持っていません。
ですが、ライター1本で生計が立てられるくらいにはなっています。
もちろん、Webライターの資格を取るな!といっている訳ではありません。
ただし、これから「Webライターとして活動していこう」という方が、「まずはWebライティングの資格を取ろう!」と意気込むのは少し方向性が間違っているのではないかと筆者は思います。
なぜなら、Webライターとして収益を上げていく上では「Webライティングの資格」はそれほど重視されないためです。
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Webライター関連の資格5選
Webライター関連の資格として、以下の5つをご紹介します。
- Webライティング能力検定
- Webライティング技能検定
- SEO検定
- 日本語検定1級
- Webリテラシー試験
Webライティング能力検定
Webライティング能力検定は、一般社団法人日本WEBライティング協会が運営する検定試験です。
Webライターとして活動していく上では、持っているべき知識やスキルを学ぶことができます。
科目は、以下の6つです。
- 国語(誰でも理解できる平易で易しい日本語)
- ウェブライティング(企業HP、ネットショップ、ブログ、FB、などのライティングスキル)
- コピーライティング、メールライティング(メールによる顧客対応)
- SEO(多くの人に訪問してもらい、売上を挙げられるSEO)
- 倫理・法律、炎上対策(トラブルを起こさないライティングスキル)
- Webライティングに関するミニ論文(200〜300字)
1位取得者には、協会が受けている案件の優先的な紹介を受けられます。
Webライティング技能検定
Webライティング技能検定は、一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会が運営する検定試験です。
合格すると、WEBライティング実務士としてクラウドソーシングなどにおける肩書きを得られます。
また、各種クラウドソーシングにおける特典を得られるのも大きな特徴です。
WEBライティング実務士の特典
- クライアントへの優先的な紹介
- 報酬のアップ
- 肩書きの記載
クライアントへの優先的な紹介や、報酬のアップなど、実務に繋がる特典も得られ、質の良いクライアントとの出会いも期待できるでしょう。
SEO検定
SEO検定は、全日本SEO協会が運営する最新のSEO技術を学べる検定試験です。
ライティングはもちろん、Webサイト全体の集客や売上につながる知識を身につけられます。
グレードは1級から4級まであり、2023年8月現在、検定試験は全国11ヶ所で受けることができます。
SEOを初めて学ぶ方でも、4級ではSEOの全体像から用語の説明まで丁寧に説明してくれるため安心です。
1級にもなると、SEOのコンサルティングや企業内のSEOチームリーダーを目指せる高いレベルのスキルを身につけられるため、Web集客・SEOでキャリアアップを図りたい方にもおすすめ。
日本語検定1級
日本語検定とは、特定非営利活動法人日本語検定委員会が運営する日本語を使う全ての人のための検定試験です。
漢字・表記・敬語・言葉の意味・語彙・文法など、日本語に関する知識や実用方法を網羅しています。
中でも日本語検定1級は、社会人上級レベルですが、Webライターとして文章を仕事にするのであれば、1級を目指すのが良いでしょう。
検定問題に挑戦では、気軽に実際の過去問を受けて見ることができますので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
Webリテラシー試験
Webリテラシー試験は、Webに関わる仕事をする全ての人が持っておくべき知識が問われる試験です。
特にこれからWebライターを副業だけでなく専業として従事していきたい方や、ディレクターなどの役職につきたい方は受けておいて損はないでしょう。
ライティングからは少し離れてしまいますが、Webで仕事をする上でのルールを学べるため、結果的に一ビジネスパーソンとしての信頼性向上にもつながるでしょう。
ライターの仕事につながる専門的な資格5選
上述では、Webライターとして仕事をしていくのであれば、専門性や信頼性、自身の経験が問われることをお話しました。
特にYMYL領域では、明白な根拠に基づいた正確な知識が必要となります。
とは言っても、いまから医師や弁護士などの資格を取得するのはなかなか難しいですよね。
そこで、今から勉強を始める方でも取れる、かつWebライターの仕事に繋がりやすいおすすめの資格を5つご紹介します!
質の高い記事を書くためにおすすめの資格
- ファイナンシャルプランナー(FP)技能検定
→保険、税金、不動産、お金に関する全般的な知識を身につけられます。
FP2級以上がおすすめです。 - 薬機法管理者
→コスメや化粧品、美容に関するセールスライティングなどに役立ちます。 - 宅地建物取引士
→人生の中でも大きな買い物である不動産のに関するスペシャリストです。
不動産に関する税金や法律についての知識も身につけられます。
- 行政書士
→行政書士は、官公署へ提出する書類などの作成、許認可申請の代理やコンサルティングなどを行う資格です。
法律系資格の登竜門とも言われ、比較的目指しやすいです - 登録販売者
ドラックストアや薬局などで、一般用医薬品の販売ができる資格です。こちらもYMYLに関わる領域で専門性を発揮できるでしょう。
資格取得よりも経験と実績を積むことが最優先
Webライターとして活動していくのであれば、資格を取るよりもまずは小さな仕事でもコツコツと実績を積み重ねることが重要です。
それはなぜか。
クライアントはライターの実績や評価、口コミを見ているためです。
では、クライアント(ライティングを依頼する側)の立場になって考えてみましょう。
以下の2パターンのライターがいるとします。
- 仕事実績2件(初心者ライター向けの低単価案件)で、Webライティング関連の資格を5個持っている
- 仕事実績50件(ガッツリ高単価のもの含む)でクライアントからの口コミも良いが、Webライティング関連の資格はゼロ
みなさんならどちらに依頼しますか?
②と答える方がほとんどでしょう。
誰でも自分主導で情報収集ができる現代。重要なのは実績や評価です。
飲食店や美容室を選ぶ時も、口コミや評価を確認するのではないでしょうか。
ライターにも、同じことがいえます。
要はいかに選んでもらえるか、定着してもらえるかどうかが重要なのです。
Webライターには「専門性」「信頼性」が問われる
耳にタコができるほど言われた方もいるかもしれませんが、AIがいよいよ本格的に日常に普及してきた現代、AIには作れないコンテンツのオリジナル性やライターの専門性、信頼性が重視されるようになるといわれています。
その根拠として、すでに数年前からGoogleが公表していることでもありますが、もう一度ここで復習、紹介しておきましょう。
生活やお金に関する分野(YMYL)
YMYLとは「Your Money Your Life」の略です。
直訳すると「あなたのお金、あなたの生活」。
Googleの品質評価ガイドラインによると、膨大にあるWebページの中でも、人々の健康や経済的な安定性・安全性などに大きな影響を与える可能性があるトピックを「YMYL」といいます。
2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Topics
Google General Guidelines
Some topics have a high risk of harm because content about these topics could significantly impact the health, financial stability, or safety of people, or the welfare or well-being of society. We call these topics <Your Money or Your Life= or YMYL.
YMYLに当たるトピックはさまざまですが、例えば、投資の方法や効果、災害が起きたときの対応方法、脚の痛みの原因や対処法などが挙げられます。
これらのトピックにおいては、Webページの内容が万が一間違っていた場合、読者の生活が破綻したり、健康リスクを増大させたりと、重大な影響を与えてしまう可能性がありますよね。
よって、YMYLに関するWebページでは、その品質や情報の正確性、信頼性が非常に厳格に評価されるのです。
他のジャンルにおいてもですが、YMYL領域のライティングでは、特に記事の内容の根拠や信頼性が重要視されるため、医師や税理士、弁護士、FPなど、その分野での専門的な資格を持つ人がライターとしても重宝されるということです。
このようなGoogleの方針からも、正しい根拠を持って読者に正確な情報を与えられるライターが求められるといえます。
Googleが重要視する4つのポイント(EEAT)
EEATとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼性)を表しており、Googleがコンテンツを評価する際に重要なポイントです。
GoogleはEEATを考慮すべき例として、以下を挙げています。
Google General Guidelines
- インストアは安全なオンライン決済システムと信頼できるカスタマーサービスが必要とされる
- 商品レビューは、本音で書かれるべきであり、他に商品を検討している人の役に立つものでなければならない
- YMYL領域での広告や宣伝ページでは、人々や社会に与える害を防ぐ方法を明確にしなければならない
経験
コンテンツの作成者自身が、そのトピックに関してより豊富な経験を持っている場合は信頼できるページとして評価されやすくなります。
専門性
コンテンツの作成者自身がそのトピックに関しての高レベルな専門知識やスキルを持っているほど評価されやすくなります。
権威性
コンテンツの作成者またはWebページがどれほど知られており、信頼されているかが考慮される。信頼できるページからの被リンクを多く受けているなどが考えられます。
これらが総合的に評価され、Webページの「信頼性」へと繋がるのです。
つまり、コンテンツの作成者でWebライターは、このEEATを以下に網羅できるかどうかが求められています。
ここで本題に戻りましょう。
Webライターに関連する資格は、コンテンツ作成においてどのように役立つでしょうか。
例えば、同じようにWebライターを目指す人に対して、ライティング法を教授するコンテンツであったり、Webライターとしての経験談が求められているページなどが挙げられます。
かなりターゲットが絞られているような感じがしませんか?
ターゲットが少ない=需要も少ないということになり、あまり活かす機会が少ないということが容易に想像できるということです。
ですが、いまもしこの記事を読んでいる皆さんが、すでに何らかの国家資格などを取得しているのであれば、それは実はライターの仕事にも大いに役立つかもしれません。
代表的な例は後述します。
さて、Webライター関連の資格ですが、活かす機会が少ないとはいえ「Webライティングの基本的な知識を定着させる」「SEOの仕組みを一通り理解する」など、勉強になることも確かです。
大人になるとなかなか勉強のモチベーションを保つことも難しいですが、何か一つ資格の取得を目標にするのであれば、よりライターとしての知識のインプットもやりやすくなる方も多いでしょう。
ということで、Webライターを初めてまだ間もない方におすすめの資格を5つご紹介します。
ライターとして効率よく稼いでいきたいならスクールや講座もおすすめ
ライターの資格を勉強するのではなく、スクールに入学して「Webライティング」「SEO」「仕事の取り方」などを学ぶのもおすすめです。
正直、費用がかなりかかるところも多いですが、自分で地道に案件に応募して、わからぬまま進めていくよりも孤独ではないですし、モチベーションの維持にもつながるでしょう。
また、スクールによっては、案件の紹介まで行ってくれるところあります。
以下の記事では、Webライターの勉強法について、本や動画教材などを詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
【初心者向け】Webライターの独学勉強法5選を詳しく解説!身につけるべきスキルや収入は?
自分の文章を添削しながら教えてくれるところもあるので、ぜひ検討してみましょう。